Satcat SDK
Satcat SDKは、Satcatの宇宙飛行安全サービスと自動的に連携するためのPythonクライアントライブラリです。Satcat SDKを使うと、接近事象のデータの取得や、軌道暦のアップロードと管理、カタログスクリーニングの実行に、運用状態の管理などをWebインターフェースを操作することなく行うことができます。
また、Satcatの機能を軌道力学系のシステムに統合したり、独自のSSA自動化パイプラインを構築したいオペレーターにも適しています。
主な機能
- 接近事象の取得とフィルタリング
- 軌道暦のアップロードと管理
- カタログスクリーニングの実行と結果の受取
- 軌道暦の運用状態の管理
- 軌道伝播ジョブの開始と取得
- 伝播またはアップロードされた軌道からスクリーニング結果にアクセス
Satcat CLI
SDKには、上級ユーザー向けのコマンドラインインターフェース(CLI)ツールであるsatcat
が含まれています。CDMの取得、軌道暦ファイルのアップロード、スクリーニングの開始などの一般的な操作をターミナルから直接行うことができます。
Pythonコードを書かずに、すばやくタスクを実行したりスクリプト化したい場合に最適です。
インストール方法
SDKはPyPIで配布されており、以下のようにインストールできます:
pip install satcat
APIキー
APIキーを使用すると、ユーザーはSatcat Operationsで安全に認証できます。一度生成されると、Satcat SDKまたはCLIで次のようなアクションに使用できます:
- 軌道暦のアップロード
- スクリーニングジョブの開始
- マヌーバ生成のトリガー
- CDMおよび分析プロダクトへのアクセス
APIキーの作成
- Control Centerページに行き、Personalタブを選択し、API Keysメニューに移動します。
- Generate New Keyをクリックします。
- 識別しやすいように、わかりやすい名前を付けます。
- 生成されたClient IDとClient Secretをコピーします。
注意
Client Secretが表示されるのはこの時だけなので安全な場所に保管してください。紛失した場合は、キーを生成し直す必要があります。
APIキーの管理
[⋮]メニューを選択すると、以下のような設定内容を変更できます。
- APIキーの名前を変更
- Client Secretの再生成
- 組織からキーを削除
警告
APIキーの削除は恒久的です。そのキーを使用しているすべてのアプリケーションは、即座にアクセスを失います。
リソースとファイルタイプ
- Event(接近事象): 衛星にリンクされた接近事象へのアクセスとフィルタリング
- Ephemerides(軌道暦): 軌道暦ファイルのアップロード、ダウンロード、および
OPERATIONAL
の指定 - Screenings(スクリーニング): アップロードまたは伝播された軌道暦を使用したカタログスクリーニングの実行
- Propagations(軌道伝搬): 将来の軌道伝播と分析のためのOPMファイルの提出
サポートしているファイル形式:
- CCSDS Orbit Parameter Messages (OPM)
- テレメトリ取り込み用のOEM
- 接近報告用のCDM
Satcat SDKのソースとライセンス
Satcat SDKは、Apache 2.0ライセンスの下で公開されているオープンソースです。