軌道上のスクリーニング
Satcat Operationsが提供するスクリーニングサービスを利用すると、衛星オペレーターは、最新の軌道暦をSatcatが保有する追跡中の宇宙物体カタログと照合し、潜在的な接近事象を特定することができます。
各スクリーニングジョブでは、接近候補の特定やリスクメトリクスの算出、そして接近時の幾何学的成分の詳細な分析を実施します。
スクリーニングを利用するには、Satcat OperationsのProまたはEnterpriseプランへの契約が必要です。
スクリーニングダッシュボード
スクリーニングダッシュボードでは、完了したスクリーニングジョブと進行中のスクリーニングジョブが一覧表示されます。以下のようなカタログ全体のサマリー情報を通じて、スクリーニングジョブデータの概要を把握することができます。
- ジョブの統計情報とメタデータ
- カタログのメタデータとカバレッジウィンドウ
- プライマリおよびセカンダリRSOの数
- ジョブの検索およびフィルタリング機能
ダッシュボードにリストされている各スクリーニングジョブには、以下の概要が表示されます。
- スクリーニングジョブ名と作成者の名前
- 検出された最もリスクの高い接近事象
- 検出された接近事象の総数
- スクリーニング対象となったプライマリRSOとセカンダリRSOの数
「Show all jobs from Groups」を選択すると、組織内の他のユーザーによるスクリーニングジョブを確認できます。
スクリーニングジョブの作成
新しいスクリーニングジョブを作成するには、ダッシュボードからNew Screening Jobボタンを選択します。
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RSOの定義
- プライマリ: カタログを検索するか、アップロードされた軌道暦を使用するか、またはその両方で追加します。
- セカンダリ: 個別のRSOを追加するか、カタログ全体（例：第18宇宙防衛隊、運用カタログ）を選択します。
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スクリーニングの設定
- ジョブのタイトル名と設定します。追加で記載したいことがある場合、メモ欄に明記してください。
- Advanced optionsを使用してスクリーニング範囲を調整します。
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確認と送信
- プライマリとセカンダリの両方のRSOがリストされていることを確認します。
- Start Screening Jobボタンを選択します。
Satcat Operationsが対応している入力タイプは次のとおりです。
- OEM、OPM、SP、NASA、GOOE、MOD_ITC
- 複数のTLEは、2行または3行形式で一度に追加できます。
SPデータとNASAフォーマットを除いたすべての入力フォーマットが共分散をサポートしています。詳しくはファイル形式ページを参照してください。
アップロードされた軌道暦ファイルを用いて衝突確率の計算を行いたい場合、共分散データを含め、HBR値が設定されている必要があります。 TLEデータを運用上の意思決定に用いるには精度が低いため、推奨されません。
結果の確認
スクリーニング結果には以下が含まれます。
- TCAでソートされた、接近事象のタイムライン
- ソート可能なテーブル形式の接近リスト
THEORETICALCDM分析のための個別の接近事象ページ
Configuration、Job Details、Ephemeridesタブを使用すると、スクリーニングジョブ作成時に入力した内容やサービスログを確認できます。
スクリーニングジョブの自動化
Satcatでは、接近評価を確実かつ迅速に行うために、オペレーターにSatcat SDKを使った、定期的な「運用中」ステータス軌道暦のアップロードやスクリーニングを推奨しています。
詳しい設定方法は、Satcat SDKドキュメントページ掲載の、スクリーニングジョブのコード例をご覧ください。