データ標準
Satcatのサービスは、18/19 SDS Spaceflight SafetyおよびNASA Spacecraft CA and COLA Best Practicesハンドブックで定められた、多くの標準と規約に基づいています。このセクションでは、ファイルアップロード、データ入力、および参照フレームに関する標準について解説しています。各用語の定義などについてはSatcatと関連する主な概念セクションを確認してください。
データプライバシー
Satcatでは、オペレーターが提供したすべてのデータを厳格なプライバシーおよびアクセス保護に従って保存・処理しています。アップロードされたファイル、テレメトリー、軌道暦およびマヌーバ計画へのアクセスは、明確に共有されていない限り、所有者/オペレーターグループのみ可能となります。Kayhan Spaceによる解析には、匿名のものまたは集約されたデータセットのみが使用され、オペレーターの同意なしに機密性の高い運用データが使用されることはありません。
リスクメトリクス
Satcatは、各接近およびマヌーバートレードスペースに対して、いくつかの標準化されたリスク指標を計算します。これらの指標には以下のようなデータが含まれており、主に衝突回避のプランニングやCDMの生成、および接近通知に使用されます。
- 衝突確率 (Pc)
- 最接近距離
- マハラノビス距離など
解析プロダクト
Satcatのサービスでは、データや解析結果を、インタラクティブなプロットや、チャート、表など、あらゆるツールを用いて視覚的にわかりやすく表示し、オペレーターが重要な可否判断を行うサポートをしています。解析プロダクトページでは、各インタラクティブツールの説明や、活用方法などを説明しています。
基準座標系
Satcatのサービスは、宇宙飛行力学で使用されるすべての一般的な基準座標系に対応しています。基準座標系ページでは、各座標系についての簡単な説明と、座標回転の順序を示す座標変換図を載せています。すべての座標変換は、国際地球回転・基準系事業 (International Earth Rotation and Reference Systems Service; IERS) が2010年に刊行した、標準モデル改訂版「IERS Conventions (2010)」に基づいて開発、および検証されています。
対応しているファイル形式
オペレーター、データプロバイダー、およびKayhan Spaceなどの解析プロバイダー間で情報を共有するために、様々なファイル形式が利用可能です。これらの形式により、RSOの軌道と共分散行列、計画された衝突回避マヌーバ、運用CDMレポート、および接近データメッセージを正確に伝達できます。